ひな人形(雛人形)の歴史

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ひな人形(雛人形)の歴史

衣装着ひな人形の歴史

奈良時代に病気等、悪いことから身を守るおまじないの一つに紙や草木などで人の形をしたものを作り、これで体を撫でて病気や災いを移し、川に流す儀式がありました。
これが「流しびな」という風習になり、おひなさまの先祖になったといわれています。
ひな菊・ひなげしなど「ひな」と付くものは可愛いものばかりですが、平安時代に貴族のお姫様たちの間でお人形遊び「ひいな遊び」が大流行しました。

現代のおひなさまは奈良時代の「おまじないの儀式」と平安時代の「ひいな遊び」が長い間に結びついて生まれたものです。
おひなさまは「流しびな」でもわかるように、ひとりひとりの厄災を身代わる風習を引き継ぐものです。
今風に言えば、おひなさまはたとえ家族であろうと共有したり引き継いだりするものではありません。

木目込み雛人形の歴史

木目込み人形の歴史は古く、江戸時代の元文年間(1736〜1740)に京都上賀茂神社の神官・堀川家に仕える高橋忠重が奉納箱を柳の木の残片でつくったのがはじまりと言われています。その時につくられた人形は、胴体の木地に筋目を入れ、そこに神官の衣装の端切れを木目込んだ(埋め込むこと)ものでした。

木目込んでつくることから「木目込み人形」と呼ばれるようになりましたが、当初は賀茂でつくられたことから「賀茂人形」や「賀茂川人形」と呼ばれていたようです。
江戸木目込み人形は、京都でつくられていた木目込み人形の技法が江戸に伝わったものです。江戸が繁栄して文化の中心になるにつれ、木目込み人形も江戸独自の発達をとげました。
名人と呼ばれる職人たちがさまざまな技法を編み出し、それぞれ特徴のある木目込み人形をつくりあげています。

雛人形の美しさ、合色目、襲色目

雛人形は平安の宮廷装束を模したものです。
その代名詞が十二単。同じ大きさの衣を何枚も重ね、袖口や裾の色の重なりで美しさを表現しています。
重ね方には意味があり、季節の草花や自然のイメージで季節感を表現しています。その基本が表地と裏地の配色である合色目(あわせのいろめ)です。

さらにそれらの色を何枚か重ね、襲色目(かさねのいろめ)という配色で季節を表現しました。
同系色のグラデーションを表現したものは匂い(におい)と呼ばれています。他にも違う色の組合せや、同じ色だけを配したものもありました。

これらはすべて、移り行く自然の姿を映した平安貴族の美意識といえるのです。

雛人形の顔・眉

雛人形のお顔の部分は、胡粉(ごふん)という白の顔料でお化粧されています。この胡粉は室町時代には障壁画などに使用されていたそうです。
雛人形に使われている胡粉の原料はイタボガキというカキで、石灰質部分が多く、他の白い貝殻には見られない特質を備えており、雛人形の綺麗なお顔に適しています。

雛人形などには、まゆ毛がなく、替わりにその上に円形の点が二つ書いてあります。これは殿上眉とか高眉とか引眉という化粧法です。
奈良時代から平安時代にかけて行なわれた化粧法で、もともとのまゆを剃るか抜いたあと、元のまゆより上に墨で長円形に描いたものです。
雛人形の三人官女のうち一人は、お歯黒をして引眉をしています。これは眉毛の書き忘れではなく、既婚の女性であるためです。

雛人形の親王の位置

結婚式同様、雛人形も向かって右に女雛、左に男雛と決まっています。
しかし大正時代以前は逆でした。現在でも京都では雛人形の男雛と女雛の位置が逆になっています。これは昭和の始め、昭和天皇の即位式で、欧米にならい左に天皇陛下、右に皇后陛下がお並びになったことに由来しています。

京都では、「天子南面」という言葉があり、天子様は南に向いて太陽の出る方角、つまり東側が上座という考え方があります。京都御所の紫宸殿が南に向いて建てられているため、今でも雛人形は右に男雛、左に女雛となっています。

雛人形の基本、7段15人に隠れた由来

雛人形の基本は7段15人です。では、どうしてこの数字になったのかご存知でしょうか。

実は古代中国で発見された「魔法陣」と呼ばれる数字の並び方に由来しています。これは人間と自然界の現象から八卦や運命暦などのよりどころの並び方といわれています。
数字の並びを見て下さい。縦、横、斜め、いずれの列を足しても合計が15になります。また、中央横列の数字を見ると、七、五、三となっていることが分かります。
七段、五人囃子、三人官女と雛人形でも同じ数字があります。長い雛祭りの歴史が、15人揃いという実にバランスのいい飾り方に行き着いたと考えられます。

七五三や、十五夜などもこれと同様です。

店舗案内

ご来店の予約をいただくと、人形節句アドバイザーが人形選びをお手伝いさせていただきます。
また、日高本店(西武池袋線・高麗駅)・青梅店(JR青梅線・青梅駅)の2店舗へ電車でお越しの際は、駅までの送迎を承ります。

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